骨肉腫は悪性腫瘍のうち、骨に出来るものを指します。
10代の子供に多くみられ、男性は女性の1.5倍ほど多く発症しますが、全体としての発症率は日本全体で毎年200人程度と決して多くありません。
殆どが膝の周囲や上腕骨付近にできますが、その理由は分かっていません。
骨肉腫の症状はまず痛みを感じるようになります。ずきずきする痛みが持続するのが特徴です。
運動中、体を動かした瞬間に痛みを感じると、運動による痛みと勘違いしやすいのですが、運動せずにじっとしている時や寝ている時にも痛む、日を追うごとに傷みが大きくなっていくなどの特徴もあります。
腫瘍が骨の外部まで広がり始めると、赤みや腫れといった症状も出てきます。患部が熱を持つ事もあります。
関節付近に骨肉腫が出来た場合は関節が徐々に動かせなくなっていきます。腕を振れなくなったり歩行困難という症状として現れます。痛みを伴うと関節の炎症と間違えやすいため、発見が遅れる原因にもなります。
肉腫が出来た部分は骨が脆くなるため、骨折しやすくなります。さらに、進行がんの特徴である全身倦怠や脱力感などが起こります。
これらの症状に加えて、進行スピードが極めて早い事は骨肉腫と気づきにくい一因になっています。がんは時間をかけて進行していくイメージがあるためです。骨肉腫は数週間で腫瘍の大きさが倍近くになる事もある進行の早い病気です。肺との相互転移性の高さも憂慮すべき特徴です。
子供の訴える症状によく耳を傾け、分析し、できるだけ早期に受診して治療を開始する事が非常に重要となります。